敬老の日エピソード2
花が大好き?なおじいちゃん
私のおじいちゃんは、植物や花にはあまり興味がないんですね。いつもおばあちゃんが、家にある花の世話をする役目です。
でも、毎年私が敬老の日にを訪ねていって、お花をプレゼントすると、おじいちゃんはうれしそうにそれを玄関に飾ってくれます。
私とおばあちゃんはそんなおじいちゃんを見て、「毎日花の世話をしてくれればいいのにねぇ…」と言って笑います。その度に、(敬老の日っていいもんだなぁ・・・)と毎年嬉しい気持ちになります。
涙を浮かべて喜んでくれるおばあちゃん
毎年の敬老の日には、一人暮らしをしているお婆ちゃんの家へ行き、プレゼントを渡します。例年大したものではないんですが、お婆ちゃんは どんなプレゼントでも目に涙を浮かべて喜んでくれるのです。
そんなお婆ちゃんを見るたびに「来年も必ず何かプレゼントをあげよう」と思わされるのです。
写真がプレゼント
去年病気で倒れ、それから長い間入院している母親。他の親族はみんな遠くに暮らししているので、しょっちゅうお見舞いに行くことが出来ませんでした。
「みんなそれぞれの暮らしがあるんだから、いいのよ、お見舞いなんて。」
そんなことを言う母に対して、みんな「また来るね」という言葉しかかけられず、時は流れていきました。
そして敬老の日、私の結婚している娘が、「大ばあちゃんがさみしくないように」と、生まれて一歳半になる赤ちゃんの写真を病室に置いていきました。
後になって看護婦さんに母の様子を聞きました。
看護婦さんによると、「朝起きるとまず写真を手にとって『おはよう○○ちゃん』と声を掛け、就寝前もいつも写真を手にとって『おやすみ○○ちゃん』とうれしそうに声を掛けていますよ」との事。
それからというもの、母は看護婦さんや同じ病室の人ともよく会話するようになり、笑顔も増えたそうです。ひ孫の赤ちゃんの写真は年老いた母にとって、何よりもうれしいプレゼントになったのだと思います。